今でこそ日本人の食卓にも欠かせない「クロワッサン」。
そして「食パン」。
この二つには大きな性格の違いがあります。
「クロワッサン」であれば、やはりフランス産の小麦を使用した方が、それ自体の美味しさを表現できるような気がします。
逆に、日本人の味覚などにあわせて、フランスの「pain de mie(パン・ドゥ・ミ)」を配合などでアレンジした「食パン」は、やはり日本人の食習慣や味覚に合わせて作られるものなので、国産小麦の方が美味しい気がします。
私たちは、そんなパンや素材の個性を大切にします。
「この素材しか使わない!」とか、何か宣言をすることなく、
海外産の小麦も、国産の小麦も、バターも含めて、
時代時代の味覚にあわせ、パン作りの過程でベストな素材を選定し、
「このパンにはこの素材かな」そんなコトを毎日考え、そしてそれを食べるお客様に丁寧に表現していきたいと思っています。
水は基本的に浄水です。フランス産小麦のバケットは、コントレックスを使用しています。日本の水は軟水なのでフランスの硬度に合わせる為に、浄水とコントレックスを混ぜて使用します。ミネラルが豊富なので厚くて香ばしいクラスト(皮)と濃厚なバゲットになります。
「食」を語る上では欠かせないレストラン。
私たちのレストランでは「地域の素材」をメインに使用した、カジュアルで肩肘張らず利用して頂けるレストランを目指しています。
日本の文化、その土地の文化。
それはその土地の“食”を伝えてきた文化でもあります。
土壌や水質など、その土地(地域)の特性、性質を歴史の中で最良とされ生かされてきた食材たちを、
私たちなりに考え、どの様にその文化をより気軽に、身近に、伝えてくことが出来るかを考えているレストランです。
小さくても存在感のある、個性豊かな食材、スタッフたちが作り出す私たちが考えていく“食”の「Standard」を是非味わってみてください。
このお店は日中の顔とは全く異なる表情になります。
観光客も歩くことなく、落ち着いたしっとりとした空間となります。
オトナの夜を楽しむような、静かで清楚な場所へと形を変えていきます。